モンスター
(ストーリー)
幼少のころ、性的虐待を受けた過去を持ち、いつか誰かが救ってくれるだろう、周囲の人から羨望のまなざしを浴びたいと願うアイリーン。しかし、そんな願いが叶うことがないという現実を知り、男に体を売り生計を立ててきたがそんな生活にも疲れ、自殺を覚悟する。どうせ死ぬのなら手持ちの5ドルを使ってから死のうと入ったバーでセルビーと運命的な出会いをする。
セルビーは、同性愛者で同性愛矯正のため親元を離れ、父親の知人の家で暮らしていた。2人は、愛に飢え、世間から隔絶された疎外感という共通の感情があり、互いに惹かれあうのであった。
2人の付き合いもまた、父親の知人家族や周囲から受けいられることがなかった。そして、2人は町を出て、同棲することを決意するが、同棲するだけのお金がなかった。
アイリーンは、娼婦を辞め、真っ当な仕事に就こうとするが学歴や経歴、ましてや身元がはっきりしない彼女に見合う仕事なんてあるはずがない。そして、アイリーンはまた、娼婦となり、同棲するためにお金を貯めようとするが、ある日であった客にレイプされてしまい、隙を突いたところで、その客を殺してしまう・・・・。
参りました。重い、重い。観ていて、はじめから胸が苦しくて、もう観終わった後の脱力感で1日何もできなくなりました。
監督もすばらしいですが、なんと言ってもシャーリーズセロンのすごさが伝わってきます。13kg体重を増やし、しみそばかすのブスメイクと徹底した役作りは女、ロバート・デ・ニーロという感じで、これぞ、アカデミー賞主演女優ですね。
今年観た中では1,2を争うくらいの出来栄えでした。
作品は、ノンフィクションというよりはドキュメンタリーに近い感覚で物語が進む、アイリーンの犯した罪には、理由があるがその理由を正当化するということなく、公正な立場から映画化しているところなど感心する。
また、JourneyのDon't Stop Believin'が、アイリーンが心を開く場面でうまく挿入されている。歌詞もちょうど内容に合っているからたいしたもんだ。犯罪者にも好かれる曲を作ったニールショーンも複雑な気持ちだろうな。
インディーズ作品ということで興行的には日本においてはこれが精一杯という感じがしますがもっと多くの人に観てもらいたい作品です。
評価:★★★★★
実録ドキュメンタリー「シリアル・キラーアイリーン「モンスター」と呼ばれた女」はこちら
「モンスター」オフィシャルサイトはこちら











Comments
公開していたときに、観られなくて、やっとDVDで観ることができました。
かなり救いのないずっしりと堪える重さだったけど、観てよかったです。
この事件を取り上げたドキュメンタリーの方も、観てみたいです。
Posted by: MANAMI | January 14, 2006 at 10:42 PM
>MANAMIさま
人に裏切られ続けた人生を歩むとこうなってしまうのですかね。教育を受けることの大事さを知りました。
Posted by: Mar | January 15, 2006 at 10:54 AM